・レザークラフトってどんなもの?
・どうやって作るの?
・何を準備すればいいの?
レザークラフト、日本語で言えば革細工。
そう、革を使って作られたものや革を使ってものを作ることをレザークラフトって言います。
いわゆる手芸のひとつです。
革はどんなものでもいいんですが、よく使われるのは、
牛、豚、鹿、山羊
などの革です。
もちろん他にもたくさんあるのですが、それはやり慣れてきて使ってみたくなったらでいいと思います。
さて、まずココで大きく二手に分かれる話をします。
実はレザークラフトには作りたい目的に合わせて全く違うジャンルがあります。
(まあ、最終的には一緒になるものもあるんやけどね)
どんなものかと言うと、
ソーイング と カービング
です。
・ソーイング
英語でSewingと書いて「縫う」って意味です。
たぶんこちらをイメージしている人が多いと思いますが、私TKもこちらをメインに作品作りをやっています。
・カービング
英語でCarvingと書いて「彫刻」って意味です。
こちらも見たことある人いるかもしれませんが、革に綺麗な絵柄や模様が入っているやつです。
TKも一度チャレンジしたことありますが、当時は難しく、断念しました。
さて、次からはソーイングに焦点を当ててお話しします。
やっぱりレザークラフトといえば、革を縫い合わせて小銭入れにしたり、ポーチにしたりなど、日常で使用するアイテムになるものが多いです。
みなさんもこんなものを作りたいな、というイメージがあると思います。
そのイメージをそのまま形にしちゃいましょう。
どうやったらいいの?
やっぱり難しいそう。
そんなことないです。
みなさんも小学生の頃に家庭科の授業で縫い物を経験されているのではないでしょうか?
その時の材料や道具が以下のように変わるだけです。
布 ⇒ 革
針 ⇒ 針(革用の針)
糸 ⇒ 糸(革用がおすすめ)
こうして考えると特に何か大きく違うことはないと思います。
革じゃない布だってデニム生地みたいに分厚くてとてもじゃないけど簡単に縫えないものもありますよね?
逆に革といってもとにかく分厚くて硬い革ばかりではないです。
むしろ薄くて柔らかい革の方がみなさんも普段身に着けているのではないでしょうか?
革にしても布にしても、厚さ、色、手触り、様々な種類がありますので何を選ぶかで扱いやすさが段違いに変わります。
(私は初心者の頃にいきなり分厚い革を使用して、メチャクチャ苦労したことがあります(笑))
さて、まずは何を作りたいか?
作りたいものを考えて形をイメージしたら、一度、絵に描いてみることをオススメします。
絵に描いてみると実際の形をイメージしやすくなり、作る前に構造を理解することができるので、実際に作るときに作業がやりやすくなります。
これはゴルフをやっていたころにベルトにぶら下げるボールケースがほしかったのですが、市販品ではどれもしっくりこなかったので、自分で作りました。
(雑な素人絵で恥ずかしい(笑))
これを元に仕上がったのが、こちら。
もちろんラフ絵とは形もデザインも変わっていますが、元となる寸法やコンセプトは変わっていません。
作りながら気づいて改良した部分がいくつかありますが、やはり絵を描いていたおかげで最終的にうまく完成できたと思います。
なのでみなさんもどんなものを作りたいのか?を考えて一度絵に描いてみると、この後紹介するどんな準備をすればよいかもわかるようになりますよ。
絵を描いてみて構造などがわかってきたら次はいよいよものづくりをやってみましょう!
とは言ったもののもちろん何も準備せずに物事を始めることはできません。
これはレザークラフトに限らず、何においても当たり前のことですよね。
ということで、なるべく材料や道具が少なくて済むものから例に挙げてみたいと思います。
んー・・・
(今、考えてんのかい!(笑))
カードケースなんていかがでしょうか?
そう、まずはシンプルなカードケースから試してみるのが簡単でオススメです。
枚数をたくさん入れられる様にすると作業量が増えるので練習として2〜3枚入るケースはいかがでしょうか?
クレジットカードやよく使うポイントカード、Suica、ICOCA、TOICAの様なIC定期券なんかも全て同じサイズなので入れられますよ。
財布を出すのがめんどくさい、必要なカードだけ持って出かけたい、みたいな場面でポケットに入れてもかさばらないし、軽くて小さいので持ち運びに便利です。
カードケースであれば必要な道具が少なくて比較的簡単に作れます。
それでは必要な道具を考えてみましょう。
◇ 革・・・道具というか材料ですが、レザークラフトには欠かせませんよね。これがなかったらレザークラフトにならないので(笑) 今回使うのは1mm厚の革でよいと思います。種類も何でもよいですが、牛革が一番ポピュラーなので手芸店であればどこでも手に入ると思います。
◇ 糸・・・これも必須ですね。手芸店にレザークラフト用の糸が売っています。普通の裁縫の糸よりも少し太めに作られています。やはり革同士をつなげるので強度が必要になるからですね。ただの糸だどほつれやすいので蝋引き糸というものが売っていますので、最初はそれを使うとほつれなくて便利です。
◇ 針・・・ソーイングには欠かせない道具です。こちらも手芸店で手に入ります。いくつか種類はありますが、ご自身の手に取ってみて使いやすそうなサイズを選んでください。特別高いものでもないので、何種類か試して一番使いやすいものを見つけるのをオススメします。
◇ 菱ギリ・・・突然専門用語が出てきましたが、革に穴をあけるときに使います。布の裁縫と決定的に違うのは、革を縫う前に先に穴をあけておいて、そこに糸を通して縫うのがレザークラフトです。その時に穴をあける手段の一つとして菱ギリを使う方法があります。手芸店で買えます。
◇ 革包丁/カッターナイフ/裁ちばさみ・・・革を切るときに使います。レザークラフトだからと言って、必ず革包丁を使わないといけないというルールはありません。切れれば何でもよいです。私は小学生の頃に買わされた裁縫セットの中に入っていた裁ちばさみをいまだに使っています。
(30年以上前のものですが、いまだに切れ味抜群です。良いハサミだったんですね。買ってくれた親に感謝。)
◇ コルク板・・・菱ギリで革に穴をあけるときに下敷きに使います。これもあまり聞きなれないと思いますが、ホームセンターや100均のお店で売ってます。レザークラフト専用のコルク板なども売っていますが、私は100均の鍋敷きがコルク製だったのでそれを使ってます(笑) 厚みも2cmくらいあって十分です。
後は、補助となる道具です。
◇ カッターマット・・・革包丁やカッターナイフを使用する方は、テーブルなどを傷つけないようにカッターマットを敷いてください。手芸店、文具店、100均で買えます。
◇ チャコペン/鉛筆/ボールペン・・・革に穴をあける位置を描くのに使います。菱ギリで軽く革の表面を傷つける感じで線を引いてもよいです。最終的に糸で縫う場所なので見えなくなります。手芸店、文具店、100均で買えます。
◇曲尺/定規・・・線を引くのに使います。個人的には曲尺が90°を簡単に測れるのでオススメですが、もちろん普通の定規でも良いです。手芸店、ホームセンターで買えます。
こんなところでしょうか。
最も少なく見積もって上記の道具があればカードケースは作れます。
実際に上記の道具を使ってカードケースを作製してみた記事もアップ予定ですのでそちらを参考にしていただければ幸いです。
みなさんのレザークラフトライフのお手伝いができれば幸いです。
それでは。