・イタリアが好き
・革のコインケースがほしい
・大きすぎるのは嫌、小さいのが良い
毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
どうも、TKです。
今回はコインケースです。
きっかけは会社の人からの依頼で、昔、フィレンツェで買ったコインケースがボロボロになって使えなくなったけど、直せるのかどうか?というものでした。
結論先にお伝えすると、そのコインケースは損傷が激しく、劣化も酷い状態でしたので、残念ながら修復はできませんでした。
あまりお見せする状態ではないのですが、一応写真載せときます。
外観は年季が入ってよいのですが、糸がほつれているのがわかるかと思います。
開いてみると外れている部分があり、写真ではわからないですが、外れている革は折り目の部分で切れてしまっています。
分解してみたところ。
更に分解を進めるとバネホックの内側がとてもじゃないですが、写真でお見せできる状態ではなかったので掲載はやめときます。
さて、これで終わりかというとそんなわけはなくて、修復できないなら同じものを作ればいいじゃないか、ということで分解したものから各パーツの形をトレースしました。
型紙として図面に起こしておいたので、ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。
無料で型紙を送付させて頂きます。
一応、イタリアのフィレンツェのクラフターが制作したコインケースなのでフィレンツェ直伝(?)と言っても過言ではない。
(いや、過言です(笑))
冗談はさておき、トレースして切り出した革がこちら。
そしてそれを床面処理して、
縫い穴を空けたのがこちら。
うーん、写真だとほぼ同じに見えますね(笑)
気を取り直して縫い合わせていきます。
と、その前に今回のタイプは縫い始める前に先にバネホックを取り付けなければいけません。
出来上がりの表面にはバネホックが見えないようになる構造になっています。
この部分ですね。
見えないように上から革を被せてあります。
バネホックが取り付けられたら改めまして、縫い付けていきましょう。
準備を始めて改めて気づいたのですが、このコインケース、周囲をぐるっと一周縫うだけで完成するんですね。
複雑そうに見えて、実はシンプルでした。
しかししかし、シンプルと侮るなかれ。
完成形がご存じの通り、少し特殊な形をしています。
このパーツの形が縫い付けを非常にやりにくくしています。
1mm程度の薄い革で作られているのが納得できます。
このタイプを厚手で作ったら縫う時大変でしょうね。
今回ばかりはレーシングポニーがあった方が良かったな、と実感しました。
(あー、ホントに捨てなければよかった。また作ろうかな?)
縫うのが大変なポイントはこのパーツですね。
斜めのラインから平坦な部分に移行する曲がり角がやっかいです。
先に革に折り目を付けておいた方が良かったかもしれません。
この部分を気を付ければ、あとは特に問題になるところはないと思います。
今回は縫い終わりの糸の始末方法について一つやり方を紹介します。
革同士が張り合わされているこのタイプであれば最後の糸の処理部分を中に隠してしまうことが可能です。
それではやり方をご紹介します。
まずは最後まで縫い進めてください。
この状態ですね。
次に写真の左側に出ている糸、外側に出ている糸ですね。
これを一個戻りながら穴に通すのですが、この時に2枚の革を貫通させずに外側の1枚だけを通して、革と革の間に針を通します。
こんな感じですね。
そしてそのまま革と革の間から針を抜き去ります。
この状態になりますね。
同じく今度は内側の針も革一枚だけ通します。
こんな感じです。
そして同じく抜き去ると同じ位置の表裏から糸が出てきている状態になります。
この後は二つの糸を結んで硬くしばり、ほつれないようにしておきます。
私は更に念には念を入れて、
サイビノールで固めておきます。
いわゆる木工ボンド的なやつです。
中身は白色で粘性が高いやつです。
これを針や丸ぎりで狭い内側に塗ります。
これで更に強化されてはがれる心配がありません。
糸を切れば、完成です!
よく見かける畳むとコンパクトになる折り畳みコインケースが出来上がりました。
どことなくフィレンツェの風を感じます。
嘘です(笑)
コンパクトで使い勝手が良いと思いますので、皆さんも是非チャレンジしてください。
型紙もありますので。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました♪
それでは。