縫い方、糸、いろいろ。好きなアイテムを作ってみよう!

縫い方
こんな人向けの記事です

・縫い方ってどんなやり方があるの?
・色んな縫い方を知りたい
・縫い方でどのアイテムが作れるか知りたい

 

縫い方ってどんなやり方があるの?

 

レザークラフトの縫い方は大きく分けて2種類あります。

 

糸を使う方法と、革紐を使う方法です。

 

糸と革紐は下の様な感じです。

↑シニュー糸ライトタイプ:一番気に入っているナイロン系の糸です。蝋引きされています。この糸の良いところは、平たく巻かれているのですが、実は3本がくっついている状態できしめんみたいに幅広に作ってあるんです。なので必要に応じて3種類の太さが選べるんです。ね、いいでしょ?(笑)

 

↑これはシニュー糸を2本分にして丸くねじった状態です。幅広で巻かれていますが、使用するときは丸めて使用します。

 

↑一般的なナイロン糸です。蝋引きされていません。そのまま使用するとだんだんほつれてきます。初心者の頃、蝋引きを知らなくてほつれて苦労しました(笑)

 

↑蝋引き糸です。3種類ほど太さが選べたと思います。作りたいものの耐久性で太さを変えればよいと思います。蝋引きなのでほつれないのが良いです。左が細くて、右が太いです。

 

糸で縫うといわゆる店頭などでよく見る感じのレザークラフトに仕上がります。

↑平縫いで仕上げたもの。これはシニュー糸の2本分の太さ。これくらいが小物とかポーチくらいのアイテムにはちょうど良い感じです。

 

このブログでは糸で縫う方法をメインでお伝えしていきます。

 

そしてもう一つが革ひもを使って縫う方法で、使う針もあける穴の形も違います。

分厚い革や重ねて分厚くなった部分を縫うことが多いです。

決定的な違いはやはりそもそも糸ではなく、紐なので見た目のゴージャス感が違いますね。

↑革ひもたち。レースとも言いますね。よく見かけるのは牛レースです。鹿ひももあるんですが、柔らかくて使いやすいです。手触りもよいですね。

 

↑牛レースを使ってダブルステッチでかがってみたやつ。革ひもで縫う(編む?)ことを「かがる」って言います。「~かがり」とか「~ステッチ」って名前が付いています。

 

↑鹿ひもで作ったウォレットチェーンです。金具類も手芸屋さんに売っていますので見てみてください。

 

革ひものステッチは好きな人は気にいるデザインにもなるので気になる人は是非やってみてください。

仕上がった時のインパクトはなかなかのものだと思います。

 

 

 

それではまず、糸縫いの基本的な縫い方を紹介します。

レザークラフトでは普通の布の縫い方とは違って、針を2本使います。

一本の糸の両端に針を取り付けます。

 

やはり針を使う作業なので最初の糸通しは必ずあります(笑)

細かくて苦手な人もいるとは思いますが、糸を斜めにカットして軽くねじると意外と簡単に通せます。

レザークラフトの糸は手縫いの場合、蝋引き糸や自分で蝋引きすることが多いと思いますので、糸がバラけることはあまりありません。

(あまりに長い距離を縫ってるとだんだんばらけてくることはあります。糸がバラけると見た目によろしくないのでバラけない事を祈りながら縫ってます(笑))

 

2本の針で縫っていくのですが、まず準備として針に糸を通して固定します。

少し特殊な留め方をします。

以下の様な手順です。

 

糸を斜めにカット。この方が針の穴に通しやすいです。

 

針の穴に通します。これは布の裁縫の時と同じです。

 

通したところ。

 

通した糸を伸ばして、

 

逆さに持ち直します。

 

針の先から5cmほど糸が出ている状態にして、

 

針で糸の真ん中を貫通させます。

 

こんな感じで。

 

はい、通りました。

 

更に反対にして、

 

もういっちょ真ん中を貫通させます。一個目の貫通箇所から1~1.5cm離れた部分を貫通させてください。

 

最初に通した針の穴部分の長く残っている糸を引っ張ります。

 

一個目の貫通部分までひっぱると止まります。

 

今度は針先の方の短い部分を持って針の穴部分に引っ張ってきます。

 

そのまま「ぐっ」と引っ張ると針の穴部分が二個目の貫通部分を通り、しっかりと固定されます。

 

私はほつれると嫌なので糸をねじって一体にします。くっつきが悪いときは更に蝋引きしてしっかりくっつけときます。過去にそのまま縫い進めたときに糸が針から取れてしまったことがあるのでこのようにしています。

 

色んな縫い方を知りたい

次は縫い方の種類を紹介します。

それぞれの縫い方の具体的なやり方はリンク先に記載しておきますので参考にしてみてください。

 

◇平縫い

一番基本の縫い方です。

真っ直ぐに、時には曲がったりしながら、革同士を貼り合わせて縫います。

縫い方が色々あるという話をしていますが、基本はこれをマスターすればほぼ何でも縫えます。

→ 平縫いのやり方はこちら

 

◇駒合わせ縫い

平縫いを応用した直角に革同士をくっつける縫い方です。

縫い方が特殊というよりは、革の下準備が重要な縫い方です。

これができると立体的な作品が出来上がるのでなかなか楽しいです。

平縫いと駒合わせ縫いだけで十分じゃないかなって思ってます(笑)

→ 駒合わせ縫いのやり方はこちら

 

◇クロスステッチ

革同士を突き合わせて重ねずにつなげる縫い方です。

取っ手や持ち手などの棒状のものを巻く時によく使われる縫い方です。

重ねないので同じ高さにできるので平坦だけど革を繋ぎ合わせたい時に便利ですね。

→ クロスステッチのやり方はこちら

 

◇ベースボールステッチ

読んで字の如く、野球ボールを縫う時の縫い方です。

別に野球ボールを作るわけではないんですが、デザイン重視で使ってみてもカッコいいと思います。

基本はクロスステッチと同じなのですが、毎回革裏から革表に向かって縫い進める方法です。

うまく取り入れて作品をカッコよくしちゃいましょう!

→ ベースボールステッチのやりかたはこちら

 

縫い方でどのアイテムが作れるか知りたい

 

レザークラフトでは色々なアイテムが作れますが、それぞれ必要になる縫い方があります。

複数の縫い方を使い分けるアイテムもあるので作りたいものに必要な縫い方を覚えましょう。

まあ、基本は平縫いでほとんど出来ちゃいますけどね(笑)

例えば財布ですが、長財布、二つ折財布、三つ折財布、L字ファスナー財布、お札入れ、などなど。
色々ありますが、やはり基本は平縫いです。

お財布ってホントに色々な形があって、中身の構造も結構違ってるものあるんですけど、ほとんどの部分は平縫いで対応します。

平縫いだけどつけるものが違うパターンとしてファスナー取り付けがありますね。

ファスナー取り付けは長さ調整に使用する工具が必要になるため、最低限の道具しか持っていない場合、先に揃える必要があります。

例えばお札とカードだけ入れる財布で良い、ということであれば平縫いで完成します。

後はデザインによって変わりますが、トラッカー財布みたいなパチンとボタンで止める場合は、ジャンパーホック打ち棒、打ち台というボタンを取り付ける道具が必要になります。

レザークラフトって縫うだけかと思いきや打ち付けたりカシメたり色々やることあるんですよね(笑)

結局なんだかんだで道具を揃えることになると思いますが、まずは作りたいものを決めて、それを作るのにどんな道具が必要になるか確認して買い揃える、そこでやっと始められるって感じです。

ちょっと話がそれましたが、大事なことなのでお話ししちゃいました。
その他必要道具は、各アイテム製作記事のページで詳しく紹介しますのでそちらを参考にしてください。

◇平縫い
ほぼ全てのアイテムで必要になります。
とにかく基本なのでこれはレザークラフトやるなら必ずできるようにならないとダメです。
やり方さえ覚えたら後は手が勝手に動きます(笑)

◇駒合わせ縫い
馬蹄型コインケース、箱、アタッシュケース型のカバン、ペン立て、など。
とにかく革を直角につなぎたい!という時に必須の技法です。
覚えて損はないですよ。

◇クロスステッチ、ベースボールステッチ
カバンの取っ手、工具や道具の柄の部分のグリップ、革が足りない時のツギハギの接合部、パッチワーク的なつなぎ合わせ、など。
あえてデザイン的に使う場面と革材料のサイズが足りなくて面積を広げるときなどに必須の技法です。
使えるとデザインの幅が広がって楽しいですね。

こんな感じで平縫いを基本に使い分けてもらえれば良いと思います。
平縫いを覚えたらまず作り始めて、壁にぶつかった時に思い出してもらえたら嬉しいです。
技法でクリアできる問題かもしれませんからね♪

それでは。

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