あると使いたくなる!?レザー手帳カバー

手帳カバー
こんな人向けの記事です

・そういえば手帳にカバーしてない
・どうせなら本革カバーがいい
・欲しい色のカバーが売ってない
・サイズに合うカバーが売ってない

 

もうすっかり寒くなって多少動いても汗をかかなくなって非常に快適に過ごしているTKです。

こんにちは。

 

レザークラフトライフはいかがでしょうか?

皆さんも色々製作されていることを期待しております。

 

さて、今回も依頼物になるのですが、手帳カバーの発注を頂きました。

思い返せば自分も手帳カバーを使ったことがなかったと記憶しています。

 

昔に購入したシステム手帳はバインダータイプだったのでカバーがそのまま本体という構造でした。

 

購入した物でもやはりカバー付きだと何か良い物を使っている感じがしてワクワクします。

しかもそれが手作りなら尚のことだと思いませんか?

自分好みに作れたら言うことなし!ですよね。

 

皆さんにもそんなワクワク、楽しく手帳を使って頂きたいので、早速作っていきましょう♪

 

 

 

寸法を測る

 

まず始めに今使っている、もしくはこれから使いたい手帳やノートの寸法を計りましょう。

手帳が入らなければ話になりませんので、必要なサイズ感をしっかり把握しておきましょう。

 

私が今回依頼を受けたのはA5サイズの手帳でした。

縦210mm、横148mmの寸法ですね。

手帳の厚みは15mm程度だったのでカバーのマチは20mmにしようと思います。

 

今回の依頼では、手帳の他に若干大きめの本もよく読まれるとのことで、ブックカバーとしても使用したいとのことでしたので、気持ち大きめに作ることにします。

 

その他のご要望は、

・色はネイビー

・A6程度のレター、用紙入れポケット

・カード、名刺が入るポケット

・ご自身の名前入り

・カッコよく(笑)

とのことでした。

 

最後のカッコよく、の基準は話してお好みを聞いておきました。

後はおまかせ!

と言うことなので他にあまり無さそうなデザインにしてみたいと思います。

 

 

 

革選び、裁断

 

ネイビーがご要望でしたので、染色しても良いのですが、手帳なので多少汚れなどにも強いものが良かったので、色付きのクロム鞣し(なめし)の革にしました。

 

別の記事で書いているヌメ革は、植物性のタンニンで鞣されている革で皮本来の性質が強く残っている革なので色が染み込みやすく、染色に向いています。

クロム鞣しは、塩基性硫酸クロムという化学薬品で鞣されており、色艶が良く、丈夫で柔軟な革になり、色もキレイに塗装できます。

ブランド物のカバンや財布、小物入れなどほとんど全てクロム鞣しです。

 

ただし、革本来の味わいと言いますか、経年変化を楽しみたい人はヌメ革を使用してください。

使い込めばどんどん味わい深くなります。

 

次に裁断ですね。

各パーツを切り出していきましょう。

今回は色々考えた末に本体はクロム革、装飾をヌメ革というように2種類使うことにしました。

 

(手元の薄い革がヌメ革しかなかったのは内緒です(笑))

 

 

 

切り出せたら各パーツの床面とコバを磨いていきます。

特に本体パーツは手帳がそのままスライドして入ってくる面になるのでしっかり磨いて引っかかりがないようにしておきましょう。

 

次に装飾パーツも切り出します。

今回、その辺に売られているようなデザインでは何も面白くないので、あまり無さそうなデザインを考えました。

 

最初はヌメ革のナチュラルな色のまま使おうかと考えていましたが、ちょっと色合い的に浮くかな?と思い、ヴィンテージ風に染めることにしました。

染色直後

 

1日経過

 

ほぼ色が変化しない塗り方が出来ました。これであれば後から色が変わってイメージが変わることも少ないので良いですね。

染色は別記事でも書いていますのでそちらをご参照ください。

そのうち、また染色についても触れていこうと思います。

 

さて、装飾パーツの準備もできたので、補助パーツも作ります。

手帳なのでやはりペンホルダーは必須ですよね。

 

こんな感じで簡単ですが、ペンホルダーになります。

最初は幅広のタイプを考えていたのですが、その他パーツと干渉するので半分のサイズにしました。

 

各パーツを並べてみたところ。

 

仕上がりがイメージ出来てきました。

 

それでは内側のパーツを縫っていきましょう。

 

 

縫う

 

まずはカードポケットから。縫い線を罫書きます。

 

縫い穴を空けて、縫います。

 

ペンホルダーとメモ、チケットホルダーも縫います。

 

ここで縫ったのは、外周と一緒に縫わない箇所です。

外周を縫ってしまうとこの部分は縫えなくなるので先に縫っておいたわけです。

 

内側の準備が終わりましたので次は外側の作業を進めていきましょう。

 

外側の手順も内側と同じで外周を縫ってしまうとアクセスできなくなる箇所がありますので、その部分を先に縫い付けていきます。

 

具体的にはカバーを閉じておく留め具です。

この部分ですね。

外周以外の部分を同じく先に縫っておきます。

外周部分に縫い穴をあけて、内側は完成です。

次に縫い合わせる外側を作ります。

 

外周を縫うための縫い線を罫書きます。

 

縫い穴をあけます。

(記事の最後にまとめ動画があります。穴あけのシーンもありますのでご参考に。)

 

本体パーツの外周穴が出来上がったら次は装飾パーツにも同じく穴をあけます。

穴をあけた装飾パーツを一旦本体に接着します。

縫い進める際に落ちたりズレたりしてしまわないように先に貼り付けておくと作業が楽に進められます。

貼り付ける際に気をつけるのは接着剤を塗りすぎないことです。

塗りすぎると接着剤の層ができてしまい、仕上がりがカッコ悪くなってしまいます。

(記事の最後にまとめ動画があります。接着剤塗布のシーンもありますのでご参考に。)

 

装飾パーツの内側を先に縫います。

外周と一緒に縫い(略)

これで外周以外の部分が全て縫えましたのでいよいよ内側パーツと外側パーツを縫い合わせます。

 

本体右側が完成しました。

 

次は左側ですね。

左側には留め具のベース部分を取り付けます。

取り付け位置を確認します。

この辺りですね。

 

取り付けたところ。

 

さて、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、このベース金具の裏側は手帳がスライドして入ってくる場所になります。

と言うことはこのままにしておくと手帳がスライドするたびにベース金具で傷付いてしまいます。

それはいただけませんので、ベース金具のシャープエッジを覆ってしまいましょう。

こんな感じですね。

 

1mmの革なのですが、スライドすると1mmすらも凹凸になってしまい、手帳が引っかかってしまいます。

引っかからないように極限まで革を薄くします。

 

革漉きの作業です。

こんな感じに仕上がれば引っかかることもないでしょう。

 

漉いた革を両面テープで貼り付けます。

 

このパーツに関しては全体は縫わずに貼り付けるだけにします。

内側に挟まれる場所に位置するため、剥がれる心配がないためです。

また縫ってしまうと表紙に縫い目が見えてしまい、かなりカッコ悪くなるからです。

 

さて、内側のケアも完了しましたので外側の装飾パーツを右側同様貼り付けて内側を縫っておきます。

 

今回、依頼ものなのでこの左側パーツの表紙にネームタグを取り付けます。

 

依頼主の名前をカービングで彫っておきました。

 

平縫いでは芸がなくて面白くないかと思い、ネームタグと装飾パーツはジグザグ縫いにしてみました。

 

それでは外周を縫い付けましょう。

 

本体左側が完成しました。

 

さあ、いよいよ終盤に差し掛かってきました。

もう少しです。

 

本体とマチは重ねずにツラを合わせて縫い付けるため通常の平縫いでは縫うことができません。

 

このようなツラ合わせ時の縫い方として、

・クロスステッチ

・ベースボールステッチ

というものがあります。

今回は依頼主が野球好きと言うこともあり、ベースボールステッチで縫い付けたいと思います。

 

 

 

ベースボールステッチで縫う

 

さて、それでは革同士を重ねない、ツラ合わせで縫い付ける【ベースボールステッチ】で縫っていきましょう。

 

まずは縫い合わせたいパーツを横に並べます。

接合部にそれぞれ並行に同じ間隔で縫い穴をあけます。

 

この部分ですね。

 

穴あけが完了したらいよいよ縫っていきます。

まずは手前からスタートします。

 

両パーツの裏側から糸をそれぞれ通します。

 

次に右側の糸を左側の2番目の穴の裏側から通します。

 

同じように今度は左側の糸を右側の2番目の穴に裏側から通します。

 

これで一目縫えました。

両サイドの表側にそれぞれ糸が出ている状態になっていると思います。

 

後はこれの繰り返しです。

二目目が縫えたところ。

 

最初は左のパーツをひっくり返したり、縫いやすいように動かせましたが、縫い進めると当然固定されてくるので動かすことができなくなってきます。

 

そうなると仕方ないので一度革と革の間から糸を裏側に通し、その後裏から穴に通すという2段階作業になります。

 

左側も同じく

 

三目目まで縫えました。

 

このまま縫い進めていけば

 

一列分が全て縫えました。

こうして縫い目が並ぶと確かに野球ボールの縫い目みたいですね。

 

それではこの調子で反対側も全部縫ってしまいましょう!

 

 

完成です!

(ベースボールステッチの部分が(笑))

 

 

さあ、いよいよ最後のパーツを残すのみです。

 

最後のパーツは、そう、背表紙です。

 

実は左右の本体パーツの外周は真ん中の部分だけまだ縫わずに置いてあったんです。

(気づいてた方いますかね?気づいてたあなたは鋭い!)

 

最後に背表紙をまとめて縫う必要があったため、残してあったんですね。

この部分ですね。

 

 

それではベースボールステッチの裏側部分を背表紙で隠して縫い付けていきます。

まずは上下を縫い付けました。

 

最後に背表紙の外周を縫い付けて完成となります。

 

穴あけ。

 

内側から見たところ。

外周の形がわかりますね。

 

まずは片側を縫い付けました。

 

 

反対側も縫い付ければ・・・

 

 

 

 

 

完成です♪

 

 

 

 

今回も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。

皆さんも今回の記事を参考にオリジナルの手帳カバーを作ってみてください。

 

それでは。

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